|
【ライブで見たスーツ】 |
オーダースーツには、あまり縁のなさそうないでたちで下見にご来店下さったT様。私の勝手な第一印象はミュージシャン??でした。
オーダー頂くにあたってのご説明をした後、ちょっぴり雑談。T様と話をしているとT様のペースに自然に引き込まれる気がしました。 |
T様のご来店のきっかけとなったのが、ワールズビスポークの大切なお客様であり、店内のBGMとして活躍頂いていているジャズシンガー=牧野竜太郎さん。竜太郎さんご本人がライブで着ていたスーツをご覧になってご来店下さいました。
その日は、下見としての目的を果たされお帰りになりました。
それから数週間後、T様より電話を頂きました。声と話し方の感じですぐにピンときました。
OHKAWA「紺のストライプご希望のT様ですよね。」T様「覚えてますか…。」
スーツをオーダーしに来店したいという内容のお電話でした。もちろん喜んで!!!
オーダーは初めてだというT様ですが、牧野竜太郎さんのスーツのイメージがあり、
イメージを思い浮かべながらの生地選びとなりました。
簡単に生地の特性をご説明しましたが、生地に対してのご要望は色柄重視と明確でした。
T様はインポート生地のバンチブックより「GUABELLO」(イタリア製)のコレクションの中からSUPER130’S WOOL 100%の濃紺×白のピンストライプをお選びになりました。私の記憶に間違いがなければ、竜太郎さんの生地(柄)とは少々違うような…。
|

|
|
ラインも竜太郎さんと同じ「CONGRESS」(Minimal Sartorial Line)を選ばれました。
T様は一見ごく普通に見えますが、バストとヒップに対してウエスト(中胴)と足がとてもスリムなため、バストとヒップに標準をあわせてゲージ(見本)を選び46−D8を基準にしたかったのですが、T様からタイトに着たいと強いご要望があり1サイズ小さい44−D8を基準に調整し補正を入れる事にしました。
T様が44−D8のゲージを着ると完璧に胸が浮いてしまいます。ボディーに対してゲージの胸周りが足りていない事をご説明しましたがT様のご要望は変わる事はありませんでした。Gカットと鳩胸補正をめいいっぱい入れ胸に立体感を入れる事で胸の浮きを改善しましたが100%無くなるかは…?ご説明すると、それでも良いと言う返事が返ってきました。
ライブ中、竜太郎さんがジャケットを脱いでベスト&スラックスになった時の感じが気に入って、T様もスリーピースでのご注文になりました。ベストは単品でも御使用頂けると思います。T様が選ばれた「CONGRESS」(Minimal
Sartorial Line)限定の大きな特徴の一つであります衿のゴージカーブ。ゴージ部分にカーブの有無をお選び頂く事が出来ます。お客様によってお好みは別れますが、微妙に曲線を描くカーブが着こなしにポイントをプラスしてくれます。T様はゴージにカーブを付ける方を選ばれました。
T様がスーツを受け取りにご来店されOHKAWA「試着した状態で写真撮らせて頂いて宜しいですか。」
T様「良いですよ。」と言った次の瞬間、T様はヘアスタイルを気にされていました(急でしたので…。)。
この事例を読んで下さっている顧客の皆様にも、いつ写真撮りをお願いするか分かりませんので、お受け取りでご来店の際には万全な状態でご来店になって下さい(笑)。もちろん拒否という選択もあります(笑)。
T様は写真のスーツをお受け取りになって数日後、2着目のスーツをオーダーして下さいました(こちらもスリーピースで!)。
T様ご来店誠にありがとうございました。 |
<OHKAWA> |
・オーダー事例リスト
|
|