今回、ご紹介のT様は、決して 『 ご祝儀貧乏 』 ではございませんのであしからず。
T様は、某有名百貨店に勤務のナイスガイ!
ワールズビスポークのお客様には、百貨店勤務のお客様がわりと多くいらっしゃいますが、
プロに支持していただけることは、とても光栄なことです。
今回オーダーいただくスリーピース、結婚式出席用と言っても、
目的を果たした後は普段使いになるという前提のオーダーでした。
兼用となると特に色柄が生地を選ぶ上で重要になります。
最近では、結婚式と言っても、形式は様々ですので、
出席する式の内容や雰囲気を感じとれないと、
どんな生地をオススメして良いものか難しい場合があります。
T様にお聞きしましたが、明確にイメージが浮かんでいないご様子でしたので、
対応範囲の広い無地をオススメしました。
一瞬、考えられた感じはありましたが、オススメした無地の生地を選ばれました。
選ばれた生地は、「 JOHN G HARDY 」( イギリス製 )でかなり光沢のある
濃紺無地です。
■「 JOHN G HARDY 」
ハダースフィールドの老舗で、強撚糸使いのチェック柄やガッツリとした目付けの
ツイードetc.が有名です。
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年齢の性もあると思いますが、T様は寸法のアップダウンが激しく、かなりの絞り込みに成功し
寸法がダウンした前回と比べると、
リバウンドでしょうか?
ダウンする前の寸法に戻っていました。
体型をキープする事の難しさを痛感します。
まだまだ若いT様ですから余裕で前回の寸法に戻すことは可能だと思います。
逆に、歳を重ねるにつれ、身体の調整が困難になるのは、
経験上、間違いないと断言します ( 笑えない )!!!
デザイン面では、
シンプルにフロント2個釦のノッチドラペル。
釦を本水牛、裏地を表地と同色でキュプラメインの織り柄ストライプに、
袖は本切羽仕様、見返しは本台場仕様とデザインがシンプルなだけに、
オプションをフルに楽しまれました。
格式の高さをグッと向上させるベストもシンプルにこだわりました。
スラックスの裾の始末は、もちろんモーニングカット仕様!
これなら、知人の結婚式&普段使い兼用に申し分のないスリーピースが
仕立て上がると思います。
今回のスリーピースに合わせて、シャツもオーダーして下さいました。
丁度、< パターンオーダーシャツ V.I.P.フェア > 期間中でした。
日本最高峰「 ロイヤルカリビアンコットン 」のコレクションの中から、
白ドビー ( 朱子織り ) 入り のストライプを選ばれました。
朱子織りと言う組織 ( 織り ) は、光をいろんな角度から受け反射するため、
「 これ、本当に綿だろうか?」
と思ってしまうほど見事な光沢感がありました。
T様には、これまで何度もシャツをオーダーしていただきましたが、フォーマル用
ということで、今回初めてダブルカフス仕様でオーダーされました。
ダブルカフスに合わせて白のクレスト釦 ( オプション ) をチョイス。
スリーピースとシャツのお引取りでご来店されたT様に写真撮影をお願いしました。
T様は快く撮影に協力して下さいました。
少し首元が寂しかったので、ワールズビスポーク・オリジナルのボウタイをアクセントにして頂きました。
スリーピースとボウタイの合わせは完璧です。
( 靴は臨時で用意したものですので…。)
T様ご来店誠に有難うございました。
シンプルにこだわって仕立てたフォーマル兼用スーツですので、
使い勝手がよく活躍してくれると思います。
今後の体型の変化にはご注意を…。
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