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Case Book
【 記念すべきバースデーのためのタキシード 】
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今回のCase Bookは、特別バージョンでご紹介させていただきます。
これまでCase Bookに2度ご登場いただいています アパレル会社経営のH社長の
記念すべきバースデーパーティーにご招待していただきました。
上記バースデーパーティー用にオーダーして下さいましたタキシードと合わせて
パーティーの様子をご紹介させていただきます。
実は、タキシードのご注文をいただいたのは、今年の1月末でした。
11月のご自身の『 記念すべき誕生日 』に売場の社員や取引先etc.を
招待して行なうパーティーにタキシードを着用したいとご依頼をいただきました。
その時点では、我々ワールズビスポークのスタッフがバースデーパーティーに
ご招待いただけるなんて思ってもいませんでした。
まず、H社長のお人柄についてですが、考え方がとてもグローバル。
出張などで頻繁に海外へ行かれているからでしょうか。
広い視野で物事を判断して的確に実行に移す感じが、
いつもお話をお聞きしていてよく分かります。
時に厳しく理論的なH社長ですが、人情味があってあったかい素敵な方です。
そろそろ本題のタキシードのご紹介をさせていただこうと思います。
H社長がスーツをオーダーしてくださる場合、上衣のジャケットは、
オリジナルパターン使用のBespokeで、組下のスラックスは、Made to Measure
( 通常のオーダー )でのご依頼になります。
Made to Measureの場合、ゴージ位置の移動などはお受けしていませんが、
H社長の場合はBespokeですので、パターンを作成するため可能となります。
H社長の凄いところは、前回オーダーされたジャケットの衿をコピーし、そこに
今回のイメージする衿の形状をご自分で記入してお持ちになります。
なかなかノウハウがないと出来ないことですが、H社長はパタンナーご出身であるため、
さらっとこなしてしまいます。さすがです!!!
オーダーいただきましたタキシードは、今までオーダーいただきましたスーツの
いわば集大成となるものでした。
デザインは、
タキシードの王道であるフロント釦1個のピークドラペル。
釦位置、腰ポケット位置を指定。衿幅9.5cm、腰両玉縁ポケット幅を計2cmに
指定されました。
ラペル、腰両玉縁、フロントクルミ釦、袖釦には、シルクを使用。
ベテランBespoke担当者の勧めで胸ポケットにもシルクを使用しました。
H社長のご希望でラペルには、
フラワーホールとフラワーループを付けるよう指定しました。
スラックスは、ベルトループ無しの脇錠付き。サスペンダー釦付き。
ピスポケット( 後ろポケット )は、無しに。
上記ジャケットで使用したシルクを使って側章を付けました。
裾口をモーニングカットして見事なタキシードの完成です。
工場の話では、側章付けとフラワーホール( 手かがり ) は大変だったみたいです。
シルクがつるつる滑ってしまうためです。
Bespokeの場合、釦ホールは全て手かがりとなりますので、とても手間がかかっています。
タキシードとご一緒にブラックスーツ( スリーピース ) もオーダーして下さいました。
タキシードとブラックスーツのオーダーをいただいた数日後、
ディレクターズスーツとしてのコールズボン( 縞スラックス ) とグレーのベストを
電話注文でオーダーして下さいました。
これだけ揃えれば、ほとんどのフォーマルシーンに対応可能です。
正礼装=タキシード
準礼装=ブラックスーツ
ディレクターズスーツ
( ブラックスーツの上衣にコールズボンとグレーベストを合わせて )
それぞれを試着していただいたH社長からは、
「 とても仕上がりが良く気に入っています。 」
とお褒めのお言葉を頂戴する事が出来ました。
H社長の記念すべきバースデーパーティーは、11月15日21時からスタートしました。
場所は、恵比寿ガーデンプレイスのすぐ目の前にあるお洒落な会場でした。
会場内は、ステージとステージ上に大きなスクリーンが設置され、
まるで『 コンサート会場 』です。
さて、会場が暗くなった瞬間、スポットライトに照らされて、
真っ赤な革ジャンをきたH社長がマイクを持ち、
徳永英明さんの名曲「 壊れかけのRadio 」
を唄いながらさっそうとご登場されました。
スタートからしびれる演出!!!
登場されたH社長は、さながら『 スター 』のようでした。
私も色々なパーティーを経験しましたが、
こんなに盛大なバースデーパーティーは生まれて初めての経験でした。
しかも会場内の景色がなんと良いことでしょう!
出席者の8割以上が、20代から30代の女性でした。中には40代…。
H社長の会社は、レディース商品を扱うアパレル会社ですので、
店頭スタッフは全員女性なのです。
バースデーパーティーとはいえ、時間が経つとともに会場内が一つになっていく
様子を見ていると、
普段一同に会することが少ないスタッフの皆さんの
コミュニケーションを一層深める機会を持たれた
H社長の気配りを強く感じました。
余談になりますが、
最後にはH社長のご家族がステージに上がり挨拶をされましたが、
H社長のお姉さまがH社長とあまりにも、そっくりだったので驚きました。
H社長、バースデーパーティーにご招待くださり有難うございました。
とても、貴重で楽しい時間を過ごすことができました。
いつもオーダーいただきまして誠に有難うございます。
今後もワールズビスポークをご贔屓下さいますようお願い致します。 《 OHKAWA 》