お気に入りのジャケット風に −出来上がり編−
前回の事例『お気に入りのジャケット風に』 で紹介させて頂いたオフ用スーツがついに出来上がってまいりました!
仕上がりを見た私の感想は…、「よし!お客様のご要望通りにお仕立てできている!」と、心の中で小さく(大きく!?)ガッツポーズ。しかし!それを判断するのはお客様です。お渡しこそが仕立て屋にとって一番緊張する場面であり、一番の楽しみであるのです。

そしてお渡し日当日、残念なことに私はお休みを頂いていて、立ち会う事ができませんでした。そしてさらに残念なことに、ローライズで穿かれることを考えてお尻まわりのゆとりを多めにとらせていただいていたのですが、少々ゆとりが大きすぎてしまい、2cmほどヒップをお詰めすることに…。お客様には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

そして1週間後…、二度目のお渡し日がやってきました!お客様にはまたご足労をおかけしてしまい、ほんとうにすみません。。
午後6時頃、お客様がご来店されました。相変わらずお洒落ですね。しかもスタイルがとてもいい方なんです。(うらやましい限りです)そして、話もそこそこに早速ご試着していただく事に。お客様がご試着されている時間が緊張のせいか長く感じます。特に今回は二度目ということもあり余計長く感じました。1時間くらい経ったでしょうか(笑)。いよいよ試着室のカーテンが空きました。「よし!ヒップラインはきれいにおさまっている!」と、またもや心の中でガッツポーズ。しかし、お客様は一番大きな鏡の前に立って、じっくり細部まで見られている様子。「まさか…」私は一瞬そう思いました。そしてちょっと沈黙が流れた後、お客様が・・・「パーフェクトです」と、言ってくださいました!

・ ・・・・・・良かった〜。 

上着のフロント釦位置、ラペル巾の細さ、袖の肘部分の絞り具合、パンツのタイト具合、そしてフレアー具合、そしてヒップまわりのゆとり具合、全て納得いただけたということですよね!ほんとに良かったぁ。

 そんなこんなでスーツも無事におさまり、世間話に突入。実は今回のお客様は、私が学生の頃住んでいた場所の近くにお住まいで、地元話(!?)で盛り上がりました。そして、顔を出さないという条件付で写真を撮らせていただくことができました。


いかがですか?かなりスタイルが良い方ですよね〜。
 今回は、パンツが一度お直しになってしまい、お客様には本当にご迷惑をお掛けしましたが、パーフェクトと言っていただけて、ほんとうにこの上ない感謝です!
 
銀座近くに来られた際には、是非お店に立ち寄ってくださいね。
                 <前川>