情熱のリクルートスーツ −アフターケア編−
初めてのオーダーというのは、何かと作った後にいろいろ気がつく事が出てくるものです。
前回、登場していただいたY様も出来上がったスーツを着ているうちに、ちょっと気になるところが出てきたんですね。
どうぞどうぞ、何なりと仰って下さい。ベストを尽くして対応させていただきますよ。
なんたって、ワールズビスポークは、NIKEじゃないけど「SAY YES」のスピリットでお客様とのコミュニケーションを大切にしていますから。
ところでどんな点が気になっているのかと伺えば、一つ目はシャツの袖がちょっと出過ぎる点だそうで、要は袖丈が少し短いので出して欲しいという要望でした。袖を本開き仕様にされてたのでちょっと懸念されましたが、5mmダシでOKと言うのでホッとしました。
スーツをオーダーされるお客様は、袖のディテールを本開きセッパといって袖ボタンを開け閉めできるようにボタンホールを開けます。いかにもオーダーらしいデザインなのです。出来上がってからの袖の長さの調節が難しいため、レディメイドではあまりやってません。
二つ目は、そうそう、Y様は、名門、東京理科大の3年生で、リクルーターなのでした。
面接官の印象を良くするひとつに、身だしなみは大事で、男性の場合、パンツにしっかりプレスがかかって、ビシッとプリーツが入っている方が、ヨレヨレのパンツはいてる人より何倍も好印象です。
Y様が選ばれた生地は撥水機能がついているので少々の雨にあたっても折り目は消えないのですが、そこは長い人生のターニングポイントである就職に向けて、身も心も服も、万全を期して(ちょっと大げさでしたか?)アイロン当てなくてもパンツの折り目くっきりのシロセット加工を施すことにしました。
シロセット加工の原理は、パーマを想像してください。シロセット液をパンツに噴霧して蒸気プレスを行いますと、ウール本来の風合い、着心地、発色を損なわずに折り目の消えないパンツとなります。
仕上がったスーツを配送したら、お礼のメールが届きました。
ワールズビスポーク様
こんにちは。先ほどスーツを受け取りました。
袖の感じ(シャツの見え方)といい、シロセットの感じといい理想と完璧に一致してとても満足しています。
次回は就活本番に向けてシャツを増やしたいなと思っておりますので今後ともよろしくお願いします。
いろいろと微調整に応えていただき本当にありがとうございました。
いやー良かった、良かった!Y様、就活、陰ながらスタッフ一同応援しております。体調に留意しながら頑張ってください。
<玉岡>