トゥルルルル・・・・・
「おはようございます！ワールズビスポークです」
「そちらへ行きたいんだけど、場所教えてくれる？」
「はい、数寄屋橋交差点から新橋に向かって左側に建っているビルの２階ですが、二つ目の６丁目交差点の手前にございます。１階がギャラリーになってます。２階の赤い看板が目印です！」
「じゃ、これから行きます」

いらっしゃったのは、５０過ぎかな？と思われる精悍な紳士、Ｋ様でした。

「メンズＥＸでお宅のスーツ見てきたんだけど、アレと同じシルエットで作ってくれる！」
「はい、かしこまりました」

いや〜、唐突でした！まだ、ほとんど会話していないのに、作るって決めてるんです。初めてのお客様は、ほとんどの方が、最初、警戒するんですけど、Ｋ様にそういう様子は全く感じられませんでした。余裕ですね。
メンズＥＸの４月号に載った小さい写真、それもたくさんのブランドの中から選んでもらって光栄です。

Ｋ様、最近では、バーバリーやリチャードジェームスのスーツ着てるそうです。写真で見たワールズビスポークのコンケーブラインを気に入っていただいたようで、期待に応えられるように仮縫いつきのフルオーダーで作る事に決定しました。

お話ししてみて判った事ですが、ビックリさせられたのは、名古屋に住んでて今日は新幹線でわざわざ来られたそうです（感激！）
そして、さらに驚かされたことは、５０過ぎだと思った年齢が、ナント、６０オーバーだったのです（ＣＯＯＬ！）

Ｋ様にはスーツを着る上で、一つ悩みがありました。それは、年齢のわりに（ゴメンナサイ）非常に胸が発達してるので、ジャケットのラペルが浮いて、衿が抜けてしまう事です。

仮縫いのスーツでは、ラペルはほぼ納まったのですが、衿がまだ、浮いてしまうという状態でした。さらに、パターン調整を行って、Ｋ様の納得の行くスーツに作り上げますので、ご安心下さい。
ヨッシャ〜！

出来上がり楽しみにしててください

Ｋ様には驚かされる事ばかりですが、もうひとつ・・・？

Ｋ様の胸が、何故、あんなに発達して、体がひきしまっているのか？
ナント、あの年齢（かさねて、失礼します）で、水上スキーやってるそうです！
水上スキーって一見、優雅そうですが、滅茶苦茶、全身にプレッシャーがかかるそうです。特に、胸や両腕に。（きっとビジネスも凄腕なんだろうなぁ）。

Ｋ様にはビックリさせられっぱなしですが、僕も、あの年代で、Ｋ様のように、リッチで、タフで、スタイリッシュなノーブルジェントルマンになりたい、と思います。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ＴＡＭＡ＞