主張しない、控えめスーツ!


先月の10月14日、ワールズビスポークの前スタッフ(YAMAMOTO)の友人I様が
大学の後輩、これまた同じくI様とご一緒にご来店下さいました。
(友人のI様とその後輩のI様、同じ頭文字のため、ここでは友人のI様をY・I様と
明記させて頂きます。なお後輩のI様はI様のままで…。)

I様は某有名デパートIでスーツをオーダーされたばかりでしたので(残念!)、今回は
そのオーダーされたスーツにあわせ、シャツをオーダーして頂きました。
知人の結婚式にお召しになられると言う事でしたので、白地の生地を何点かお勧めしましたがイマイチなご様子。
結婚式後は、普段使いにしたいというご要望でした。
先日オーダーされたチャコールグレーのスーツにあわせて、ライトグレーのへリンボーン
の生地を選ばれました。最高級素材(ロイヤルカリビアンコットン)のため綿とは思えない光沢を放っていました。

Y・I様のスーツへのこだわりは
Y・I様「自分はどちらかと言うと、あまり主張の強くない控えめなスーツが好みなんです。」
OHKAWA「今回オーダーされるにあたり、ご希望の色柄はありますか?」
Y・I様「紺系の無地とか?OHKAWAさんのお勧めはありますか?」
OHKAWA「こちらなんかいかがですか?」
お勧めした生地は、国産の紺無地(ANTI-PIEGA)。機能性を重視した加工STRECH+
WATERPROOFが施された素材です。純粋な紺色がY・I様のイメージにあうと思いお勧
めしたところ
Y・I様「いいですね!これにします。」と即決。
裏地や釦もお勧めした物を気に入って下さいました。鮮やかな紺でしたので、スーツとし
てもジャケットとしてもお召しいただけると申し上げると、こちらの意見を心良く受け入
れて下さいました。
ジャケット(ブレザー感覚)として単品で着ていただけるようステッチは0.5cmの位置
に指定し、ベントはセンターをお勧めしました。
今回は組下(スラックス)をストレートに変更したいとご要望があり、前回までのフレアー気味に見えるシルエットから、オリジナルのバックシェイプライン(WO.6)のスラックスに変更する事になりました。

後日、私(OHKAWA)が入店のためドアを開けると、すでにY・I様は試着を終えリラックスされた状態にありました。午前中のご来店でしたので、
OHKAWA「早いですね!」と申し上げると、
Y・I様「我慢出来なくて来ちゃいました。」と笑顔でお答えになりました。
残念ながら試着した姿を拝見する事は出来ませんでしたが、Y・I様の笑顔からも気に入って下さっているのが確信できました。
          <OHKAWA>