今回のオーダー事例は特別編!
ワールズビスポークスタッフの一人、わたくし森のスリーピースです。「なぜスタッフが…?」とお思いの方もおられるでしょうが決してネタ切れではありません(笑)
実は私のスーツは普通のお客様より、かなりデザイン変更や体型補正が多いのです。(数年前の入社時に、玉岡マネージャーに「オーダー屋泣かせの体型だね。」と言われました。)そのため、いつも工場に無理を聞いてもらってます。(工場の皆さん、いつもスミマセン…。)
ということで今回は、そんな私のワガママオーダー事例をご紹介します。
『ちょっとしたパーティーでも使える華やかな一着』というコンセプトのもとクラシックを踏まえながら、ややモード寄りのスタイルで作ってみました。
まずはデザインから
● ベースモデル
華やかさを出すために、ワールズビスポークの定番モデルの一つ『コンケーブライン』を選択。
● ボタン&ラペル
フォーマル感を出すために、『1つボタンの拝みボタン』&『ピークドラペル』。ラペル巾はクラシックより、ほんの少しだけ細めの『8cm』に指定。高級感を出すために、襟元には手縫い風の『AMFコバステッチ』を入れます。さらに襟元にブートニエールやラペルピンを挿せるようにラペルの裏に『フラワーループ』を付けます。
● ポケット
ポケットの形は、スーツをシャープに見せる『スラントポケット』に。また私は身長があまり高くないので、ボタンとポケットの位置を通常より約4cmずつ高くして重心を上にすることで脚を長く、スタイルを良く見えるようにします。
● ベント
ブリティッシュスタイルが大好きなので、優雅な『サイドベンツ』に。
● その他
『袖口をフレア』に、前裾は『カッタウェイフロント』に。着丈はトレンドよりも上品さを優先して、あえてロング丈で。(流行のショート丈と比較して、約4cm長くしています。)
● スラックス
脚を長く見せるために、『フレアタイプ』の型紙をベースに
長時間着席しても大丈夫なように、ドレッシーで英国的な『インタックのワンタック』で。ポケットは、見た目をスッキリさせるために『縦ポケット』に。膝巾は22cm、裾口は24cmに指定して『モーニングカット』に。
● ベスト
5つボタン・ポケットは腰のみ・尾錠付きで。次は体型補正です。下がり肩・前肩・ツキ取り・平尻補正をそれぞれ入れてさらに左右の肩の高さの違いをパットで調節します。また、私は胸囲に比べてヒップが大きいのでゲージのままのサイズだとベンツが開いてしまいます。そこで、ジャケットの裾の部分を通常より4cm広げてベンツを落ち着かせます。
この補正によって、ジャケットのX型のシルエットがさらに強調されます。
…で、完成です!!
いかがでしたか?(似合う・似合わないはさておき…)今回ご紹介しました内容は、すべてオプション料金無料です。基本料金だけでも、かなり様々な箇所がいじれると思いませんか?通常料金で対応できないような難しいディティール変更等は別途料金にて型紙を起こすことも可能ですので他店で不可能だったことも、ワールズビスポークなら何とかなるかもしれませんよ!!
まずは一度お気軽にご相談ください。