<感動の再会>

今回のオーダー事例のお客様S.A様とワールズビスポークの出会いは、さかのぼること3年。S.A様が大学生の時になります。いつもワールズビスポークを力強くサポートして下さっている遠藤さんのご紹介でご来店下さいました。残念ながら、その時のご様子は話でうかがっているだけですが、とても初々しい印象だったとお聞きしています。スーツに関しても良くわからないといった感じだったようです(最初は誰でもそうですよね!)。

初めてのご来店から数えて4度目になる今回のご来店。私(OHKAWA)が担当させて頂く事になりました。4度目のご来店ですので、当然過去3回のデータは残っています。最初のデータをチェックすると、ラインはモダンブリティッシュ。2つ釦のノッチドラペル、腰ポケットをスラントにしサイドベントを使用したスーツでした。

是非、ワールズビスポークのオリジナルラインに挑戦して頂きたかったので、オリジナルライン3タイプのご説明させて頂き実際に試着して頂いた結果、バックシェイプライン(WO.6)をお選びになりました。バックのウエスト部を絞り、後方から見てもスタイリッシュに見える大人気のオリジナルラインです(皆様ご存知ですよね!)。2着口でオーダー頂き、組下のスラックスに変化をつける事になりました。

1着は上衣のジャケットと同ラインのWOP.6。タイトなストレートシルエットです。もう1着はちょっぴりフレアー気味に見えるコンケープラインの組下WOP203に決まりました。生地は2点ともに国産生地をセレクト。紺のヘリンボーンと千鳥格子を選ばれました。何かと対応力のある紺のヘリンボーンはWOP6に。シルクが17%も混紡されている千鳥格子は、モード感のあるWOP203で決定しました。

4度目のオーダー。S.A様のこだわり(遊び)は、袖口の第一釦ホールのかがり糸の色を他と変化させる点でした。あきらかに色の変化を楽しむ反対色も良いですが、S.A様は同系色で微妙に変化をつける(さりげない)パターンを選ばれました。第一釦ホールのかがり糸の色糸に、紺のヘリンボーンにはターコイズブルーを千鳥格子にはブラックを選ばれました。担当のスタッフの意見を取り入れながらも、ご自分の主張はしっかり持っていらっしゃいました。オーダー終了。

お渡しの際に試着して頂くのが理想ですが、配送して欲しいと要望があり送る事になりました。スーツを送って数日後の土曜日の夜にS.A様がご来店され
S.A様「スーツ届きました。すごく気に入っています。ありがとうございました。」
S.A様は、その言葉を伝えにわざわざご来店下さいました。
泣きそうなくらい嬉しかったです。感動の再会でした!!!
残念ながらスーツを着用された姿を拝見出来ていません!
OHKAWA「次回ご来店の際には、絶対にスーツをお召しになってご来店下さい。」
と言う事ですので写真は、その時まで…。
                      (OHKAWA)