ワールズビスポークのスタッフ全員が、ファンであり応援していますジャズシンガー(ボーカリスト)・牧野竜太郎様からTELにて事前に連絡がはいり、ライブで着用されるステージ衣裳をオーダーしにご来店下さるとの事でした。(店内のBGMとして牧野様にはお世話になっています。)
来店される前に、こんな感じが良いのでは…。お好みもあるし…。そんな感じで考えていると、次回は千鳥格子でとおっしゃっていた言葉を思い出しました。来店されるとまず生地を選ぶことに…。竜太郎さんとのオーダーでは、いつもとても和やかかな雰囲気の中、自然な状態で進行していきます(良いか悪いかは別としまして…。)竜太郎さんの存在感が、そんな雰囲気をかもし出すのだと思います。そんな雰囲気は竜太郎さんの歌にも精通している気がします。ライブを聴きに伺った時、最近では忘れかけていた感情的な表現と歌唱力!圧倒的な声量に魅了されました。現代のヒット曲に感情移入出きる曲は乏しいですもんね。
すいません!話がそれてしまいました。そうそう生地ですが、千鳥格子は今回見送り。竜太郎さん「明るめのグレーなんか良いかな。」ライトグレーはトレンド性が高く今シーズンは特に人気のあるカラーですが、ベーシックな物が多くカラフルなカラーとコラボしたものが新たに加わってはいましたが、竜太郎さんの要望を満たしてくれる生地が見つかりません。
ただライトグレーにもかかわらず光沢を放っている生地を見た竜太郎さんの目が一瞬止まった気がしました。インスピレーションを大事にすることになりました。国産のウール73%、ポリエステル27%の混紡で光沢加工をほどこしドビー(織り)でシャドーストライプを表現した生地です。光沢加工によりステージ映えが考えられ、まさにステージ衣裳にはうってつけの生地だと思いました。
ラインはWO.6(バックシェイプライン)。
デザインは1Bピークで袖釦5個。衿はベリーナローな6p。衿巾にあわせて胸箱ポケットの巾と腰フラップの巾を細く指定しました。スラックスは、ベルトループ無しの脇錠付き。ベストを加えて3Pスーツが完成。ジャケットのフロント釦が1個のため、バランスを考慮し、ジャケットとベストのフロント第一釦位置を指定することになりました。決して一般的ではない完璧に着る人を選ぶカッコイイスーツの誕生です。
どうですか、カッコイイでしょう!!!
牧野様ご来店誠にありがとうございました。
(OHKAWA)
