国境を越えて…。
前回のオーダー事例でご紹介させて頂きましたワールズビスポーク一押しのボーカリスト・牧野竜太郎様のご紹介で来店下さいましたS様は、とても忙しく東京〜ニューヨーク間を行ったり来たり。ニューヨーク在住のミュージシャンでいらっしゃいます。ベーシストでありながらプロデューサーとしても活躍されていて、いったい一人何役をこなしているのか分からないと言ったご様子でした。実際に東京〜ニューヨーク間を2ヶ月に一回の周期で往復されているとの事でした。
カッコイイ〜。
ワールズビスポークにご来店下さった時も、一箇所にじっとしている印象が記憶に残っていません(笑)。そんな方ですので一般的という概念が通用しません!
インスピレーションで決断されるタイプのようですが気が多いのか、なかなかラインの選定が定まりません。
現在ワールズビスポークでは、オリジナル3型(スーツ)、それ以外の2型に加えてアンコン仕様のジャケット用が1型の計6型が基本ベースになっていますが、一度目のご来店では、3型に絞りんだところでタイムオーバーとなってしまいました。
<速報>『突然ですが、ちょっと宣伝させてください!2009 F/WからオリジナルにNewModelのカーナビー・ラインが加わりますので宜しくお願い致します。詳細はブログetc.でご紹介させて頂きます。』
それから数日してS様はご来店下さいました。
前回がタイムオーバーでしたので
OHKAWA「本日はお時間大丈夫ですか…?」
S様「大丈夫です!」
試行錯誤の末、着た感じの楽さetc.を考慮し、アンコン仕様のラインGKを上衣に選ばれました。組下のスラックスには、股上が極浅でベリータイトの膝下ストレート。
エドワーディアンライン(Wo.7)を選ばれました。
生地は取り置き済みだった、「マーチンソン」のチャコールグレーのはっきりしたストライプ(ウール100%)。
とてもしっかりした打ち込みの高級感のある生地です。
選ばれたGKはアンコン仕様のため、規格通りでは裏地が付きませんが裏地を付けて欲しいという要望により総裏にする事になりました。
S様は裏地にもこだわり、リアブラウン&ダンスフォードの裏地専用のバンチより、ゴージャスな光沢を放つメタリックブラウンのペイズリー柄(ジャカード)を選ばれました。デザインでは、3×1(段返り)ノッチのチェンジポケット付き。
S様が特に強く要望されたのが袖丈(長さ)でした。さすがはプロ!!!ベースの演奏時に袖口から下に着用しているシャツが見え過ぎないようにする配慮からでした。
S様はオーダー終了と同時に予定があるようでかなり急ぎで銀座の町へ。
OHKAWA「今日は大丈夫だって言ったのにぃ〜!」
“カッコイイちょい悪○○○”を連想してしまうのは私だけでしょうか。
S様ニューヨークからのご来店誠にありがとうございました。
<OHKAWA>
