『トレンド』Wスーツ
ここ数シーズン、Wの波がやって来るとささやかれ雑誌等で掲載される頻度が増えて来ましたが、街中を見渡してもWスーツを着ている人を探すのは簡単ではないと思います。見かけたとしても年配の方が多く、どちらかと言うとゆとりを充分にとったスタイルではないですか?ワールズビスポークのお客様としてもWスーツのオーダー(イージーオーダー)は久しぶり。ご覧の通り攻めの姿勢でヤバイ位カッコイイWスーツが出来上がりました。
今回のオーダー事例の主人公O様はアクセサリーを扱う会社にお勤め。学生時代に運動<ラグビー>をされていたため、バストとヒップが発達され
ていて(共に100cm超え!)ウエストとの差寸が多く、少々採寸者泣かせの体格の持ち主。
生地はご来店されてからの決定でしたが、デザイン等(イメージ)はあらかじめ決められていて初めからWスーツをというご要望でした。
スーツ全体的にはタイト目をご希望されましたが、とにかく身体に筋肉が付きまくっていらっしゃり、バストとヒップを考慮すると大きめのサイズをO様にあわせていく事が最良だと考え、身幅(中胴)や着丈は決してO様にあっていませんでしたが、おつめする事で進行して行きました。
身幅(中胴)を最大の4cmマイナス、加えて打ち合いを最大の2cmマイナ スする事で全体的には6cmの身幅(中胴)が削られる事になりました。
釦6×2(W)のピークトラペル。チェンジポケット付きで衿巾はなんと 9.5cm。O様が一番にこだわられたのがスラックスの裾巾でした。
体型的には、ある程度の裾巾が欲しいところですがO様のご要望は、 なんと16cm。ご要望の16cmを実感(体感)して頂きたかったのです が、16cm裾巾のゲージ(サンプル)がありません。16cmの位置に ピンを打ちためして頂ましたが、ちょっと無理が…。 18.5cmでご納得して頂く事になりました。 ただ18.5cmにしたとしても、O様の立派なふくらはぎが心配です。 ふくらはぎであるはずの周囲がなんと○○cm!!!
そこで特別にふくらはぎのサイズを明記し、クセ取りを指示することにしました。
アクセサリーを扱う会社にお勤めですので感度は高く、生地はスーツの内容に決して劣ることのない「エルメネジルドゼニア」の紺地に大きめのウインドーペーン(ウール100%)をお選びになりました。Wスーツと大きめのウインドーペーン(チェック)で2大『トレンド』が加わっちゃいました!!!
O様ご来店誠にありがとうございました。
<OHKAWA>
